日本生まれ、フランス育ち、健康そうな奴は大体友達な「マクロビオティック」の話。
健康には5つの要素があるという話を最初にしました。
そして、前回はその5つの要素のうち「運動」についてお話しました。
今回は、「食事」についてお話ししようと思います。
健康といえば、たいてい「体にいい食べ物」の話になりますが、どんな食べ物が体にいいのかという理論の話、ズバリ
をしようと思います。
マクロビオティックとは?
「マクロビ、マクロビ」と最近、よく耳にする方も多いと思いますが、簡単に言うと、菜食志向の食事 のことです。
提唱者は、桜沢如一(1893〜1966)さんという日本人の方で、どちらかというと留学先でもあったフランスで先に話題になり、日本に逆輸入 という形で日本に入ってきました。
どんな食事法かというと、まず、食べ物を「 体を引き締める陽の食べ物 」と、「体を緩める陰の食べ物 」に分け、その 極陽に塩、極陰に砂糖 を置き、食べ物を陰性の食べ物と陽性の食べ物に分けます。
また、大前提として、食べ物は、動物からではなく、植物から とります。
その理由は、肉食動物は草食動物を食べ、草食動物は植物を食べることから、最初から植物を食べれば良いという考えです。結局、どんな食べ物も太陽エネルギーが形を変えたものなので、植物は太陽エネルギーの缶詰 であると言えます。
肉というのは陽性の食べ物で、植物というのは陰性の食べ物になります。
植物だけだと陰性に偏ってしまうので、マクロビでは陽性の食べ物である「塩」が大事 になります。
また、陽性、陰性に偏りのないことが望ましいとするため、中性の食べ物である「玄米」も大事 な食べ物になります。
簡単に言うと、マクロビの真髄は「塩」と「玄米」と言っても過言ではないと思います。
マクロビについての概念的なことを最初に知るのにオススメの本を紹介します。桜沢さんの著書になります。
どんな塩がいいの?
では、どんな塩と玄米が言うかというと、まず、塩ですが「自然塩」に限ります。食卓塩ではダメです。あれは、塩というよりも塩化ナトリウムという化学物質になります。自然塩がいいのは「にがり」という ミネラル が含んでいるからです。それが生命を維持するためには大事になります。
また、マクロビは、身土不二(しんどふじ)と言って、その土地に住んでいる人は、その土地の食べ物を摂ることが良いという考えがあります。
ですので、自然塩でも、日本の近海で作られた塩 が日本人には良いとされます。
注意しなくていけないのが、一見、パッケージは日本の塩のようですが、原料となる塩はオーストラリアやメキシコの塩を使っているものがありますので、原料塩の表示をよく確認した方が良い です。
オススメの塩は、ズバリ、マクロビのために作られたと言っても過言ではない「海の精」になります。また、その創業者の方の本も良いのでオススメしておきます
どんな玄米がいいの?
次に、どんな玄米が良いかというと、純粋な玄米よりも発芽玄米がオススメ です。
その理由は、ただの玄米だと、玄米の持つフィチン酸のデトックス作用 により、体に必要な ミネラルまで排出 されてしまいます。
自分の周りにも、健康にいいと聞いて玄米にしたけど、あまり調子が良くないという友人がいました。きっと、この良くも悪くもこのデトックス作用が原因なのかなと思います。
なので、このフィチン酸の働きを抑えるためにも、一度、水に通して発芽させた発芽玄米の方が良いとされます。
また、発芽させると、酵素が活性化し、脳の疲れに良いとされる GABAが増える と同時に 栄養素がカラダに吸収されやすい 状態になります。
玄米によって排出されてしまうミネラルを補うためにも、ミネラルを大量に含んだ自然塩を一緒に摂るというマクロビの理論にも説得力が増します。
ちなみに自分は、スーパーでも手に入りやすく価格も手ごろなファンケルの発芽玄米を使っています。
また、玄米に不足しているアミノ酸を補う上で、米味噌ではなく豆味噌である「赤味噌」を一緒に摂るというのがマクロビ的に良いと言われています。
自然塩を使った発芽玄米の「玄米塩むすび」と「赤味噌のお味噌汁」が基本にして究極のマクロビ料理 だと自分は思っています!
しかし、これって実は、昔から日本人が食べている食事では?
と思う方もいるかと思いますが、そうです、マクロビとは、結局、昔から日本人が食べている日本食 のことだと思うのです。
マクロビというとあまりに、菜食、菜食、玄米、玄米と、あまりにストイックになり、かえって不健康な方もいるということを聞いたりしますが、まぁ、ここまで話してなんですが、昔からある日本の料理を誇りに大切にしましょうというのが、マクロビの話の結論であったりします(笑)
では、次回は、もう一つの食事理論である「薬膳」についてのお話をしようと思います。