生きのびるための健康の話

生きのびるための健康の話

病気にならないための健康の話です。

「ゆる体操」と「野口体操」で身体の能力を引き出す!

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前回は「健康」について、健康とは「体」のことだけではなく、既に「心」のことも含んでいる言葉であることをお話ししました。

また、健康には、「心の状態」「姿勢」「呼吸」「食事」「運動」の5つの要素のバランスが大事であるという話もしました。

ikinobiru-kenko.hatenablog.jp

今回は、5つの要素のうち「運動」についてお話します。

よく、健康のために「運動しましょう」という話を聞きます。

その運動の中には、スポーツのような激しいものから、散歩のようなゆったりとしたものも含まれますが、自分がオススメするのは「 体操 」になります。

そして、その体操とはズバリ

 

ゆる体操 野口体操

 

です。

 

ゆる体操とは?

ゆる体操とは、身体研究家でもあり、武術家でもある 高岡英夫 さんが提唱した体操です。

実際どんな体操かというと、「脱力」と「柔軟」を意識する体幹ストレッチみたいなものですが、それぞれの動きは、身体の構造や運動科学に基づいてしっかりと体系化されている のが特徴です。

なので、自分が今、身体のどこの部分で何をしているのかが把握しやすいです。

身体的なトレーニングをする上で、自分の体の動きや感覚を意識しながら行う というのは、上達をする上でも、効果を引き出す上でもとても大事 になります。

ゆる体操は、どの動きにも理論的な根拠があるので、本を読みながら自分で行うことも可能です。

ゆる体操の本はたくさん出ていますが、その中でも自分のオススメはこちらになります。

1週間ステップアップ「ゆる体操」

1週間ステップアップ「ゆる体操」

 

 

また、ゆる体操のベースになっている身体理論 についても知ることで、ゆる体操の効果も上がりますので、そちらのオススメ本もあげておきます。

 

図解トレーニング 身体意識を鍛える

図解トレーニング 身体意識を鍛える

 

 

あとは、全国に「ゆる体操」の教室がありますので、一度体験でもいいので、レッスンを受けてみるのがいいと思います。教室は高岡さんが主宰の「運動科学総合研究所」が行っています。

運動科学総合研究所 

 

野口体操とは?

野口体操とは、体育教師であった 野口三千三(のぐち みちぞう)(1914〜1998)さんが提唱した体操です。

野口さんは東京藝術大学の先生でもあったので、その頃の教え子の方たちが、現在、野口体操の指導をされているようです。

 

この体操も「コンニャク体操」と言われているように「脱力」と「柔軟」が基本にはあるのですが、ゆる体操ほど体系化されてはおらず、運動科学というよりも 哲学や芸術的 な感じがします。

理論に関しては、野口先生が書かれた有名な著書がありますので、難しいですが一度読んでみることをお勧めします。

人間は固体でも液体でもなく、皮膚という袋に臓器が入っている流体 であるという視点に自分は衝撃を受けました。 

 

原初生命体としての人間 ― 野口体操の理論(岩波現代文庫)

原初生命体としての人間 ― 野口体操の理論(岩波現代文庫)

 

 

動きに関しては、独学よりも教室で先生の動きを生で見て習った方がいい のですが、だんだんと野口体操を指導できる先生の数も少なくなってきています。

また、教えてくれる教室なども限られていますが、公式ホームページがあり、WEBレッスンのところで実際の動きの動画を見ることができます。

野口体操公式ホームページ

 

とりあえず、学べる機会があれば、最初はなんだかさっぱりわからないと思いますが、野口さんの著書を読みながら、1年ぐらい辛抱して続けてみるのがいいと思います。

自分はどちらも教室で習ってみたのですが、両方の体操に共通して言えるのは「脱力」と「柔軟」によって、体が本来持っている身体能力を引き出すという点 だと思いました。

例えると、怒られるかもしれませんが、ゆる体操は「ゆるゆる」、野口体操は「ぶらぶら」な印象です(笑)

また、自分は「ゆる体操」から初めて、「野口体操」に入りましたので、比較的スムーズにコツをつかむことができたと思います。

今から始める人は、体系化されている「ゆる」から入る、もしくは学べる機会が多い「ゆる」だけでもいいと思います。

自分も今は教室には通っておらず、場所や気分によって、どちらの体操をするかを使い分けて、「ゆるゆる」と「ぶらぶら」としています(笑)

 

以上、「運動」の話としてゆる体操と野口体操を紹介しました。

前回もお話ししましたが、健康法はあくまで、これが絶対ということはありません。

なぜなら、人によって体の大きさも、手の長さも足の長さも、体質も気質も違う からです。

なので、その人に合った健康法をすること、見つけることが大切であるというのが自分の考えです。(健康になるのであれば、お酒を飲んでもギャンブルをしても、その人の健康法になると思っています(笑))

 

では、次回は「食事」についてお話します。