心と体を繋ぐ秘訣は「呼吸」にあり。
健康には、「運動」「食事」「呼吸」「姿勢」「心の状態」の5つの要素があるという話を最初にしました。
前回までに、「運動」「食事」の話をしてきましたが、今回は、いよいよ心と体を繋ぐ真ん中にある「呼吸」の話をしようと思います。
ここで、もう勘のいい方はわかってしまうと思いますが、「心と体を繋ぐ」「呼吸」の話といえば、必然的に
「ヨガ」
の話になってしまいます(笑)
ということで、今回は ヨガの呼吸法 の話です。
最初にヨガについて簡単に説明します。
ヨガって何?
ヨガはサンスクリット語で「牛や馬にくびきをかける」という意味の「ユジュ」が語源です。
この「くびき」というのは、牛や馬と、荷台を結びつける装具のことで、言うことのきかない牛や馬を「心」、荷台を「体」に見立て、そこから、「心と体をつなぐもの」という意味で「ヨガ」という言葉が使われるようになったそうです。
呼吸って何?
「呼吸」は、「息を吐く呼気(こき)」と「息を吸う吸気(きゅうき)」にわけられます。
なので、
「息を吐いてから吸う」
これが正しい呼吸法です。
※「おぎゃあ」と生まれ、最後は息を引き取る、ということからも、吐く方が先で、吸う方が後というのも納得しますね。
ヨガの呼吸法は沢山ありますが、どの呼吸法にも 共通して言えることが二つ あります。
それは、
- 吐くのが先で、吸うのが後。
- 口は使わずに、鼻から吐いて、鼻から吸う。
です。
以上のことは、ご存知の方も多いと思います。
次に、それぞれの呼吸法の違いは何かについてお話しします。
呼吸法の違いは何?
ヨガには呼吸法が沢山あり、同じ名前の呼吸法でも、先生によって微妙にやり方が違かったりで、「何が正しいの??」と疑問に思った方もいるかと思います。
結論から言うと、どれも正しいのですが、体に与える影響が違う ものになります。
そして、それは
呼吸法自体の持つリズムの違い
から生じます。
呼吸法は沢山ありますが、それぞれの持っているリズムが違うため、その リズムが体に与える影響(効果)も違ってくる というのが答えになります。
それで、自分のオススメの呼吸法ですが、それは「完全呼吸法」と呼ばれるものです。
完全呼吸法とは?
完全呼吸法とは、腹式呼吸、胸式呼吸、そして、最後に息を2〜3秒間止めるクンバカ呼吸 を 一度の動作で行う 呼吸法になります。
自分は初めて触れた呼吸法がこの呼吸法だったのですが、この呼吸法をやった翌日に体がとても元気になったので、「呼吸ってすごい!」と思わず感動してしまいました。
しかし、呼吸法の効果というのは、教えてくれる先生との相性や呼吸法自体との相性、また、その時の自分の心身の状態など、いろいろな条件がからみ合っているので、効果の出方や出るまでの期間などは様々 としか言えないところがあります。
ただ、もし、人生の中で、一度も呼吸を意識して生きてきたことがないならば、一度、ヨガの基本的な呼吸法を習ってみること をおすすめします。
もちろん直接、先生に習うことがベストですが、自分の先生の先生である日本ヨガ黎明期の第一人者の一人である 佐保田鶴治 先生の完全呼吸法の動画がありましたので、ご紹介させていただきます。(少し怪しい感じですが大丈夫ですよ(笑))
また、著書の本もおすすめとして紹介します。
以上が呼吸の話、ヨガの話ですが、呼吸というのは 唯一自分の意思で体をコントロールできる術 でもあります。
心と体を繋ぐ呼吸こそが、ヨガの語源である軛(くびき)であり、まさに ヨガの真髄 でもあります。
今回の話が、自分の呼吸法と出会い、人生の中に呼吸法を取り入れ、健康になっていただくきっかけになれたら幸いです。
脳や免疫とも関係がある「腸」のちょっといい話。
前回まで、「マクロビ」と「薬膳」の話をしてきましたが、今回は「腸(ちょう)」についてのお話をします。
腸は、栄養を吸収する場所というのは知っていると思いますが、近年、それ以外にも次のことがわかってきました。
そして、これらの働きの立役者が
「腸内細菌」
であるということがわかってきました。
腸内細菌とは
文字通り、腸にいる細菌ですが、一番有名なのは ビフィズス菌 ではないでしょうか。
また、ヤクルトで有名な シロタ株 や、メグミルク(『恵』)の ガセリ菌 といった 乳酸菌 も腸内細菌です。
乳酸菌とビフィズス菌の大きな違いは、乳酸菌は主に小腸で働き、ビフィズス菌は主に大腸で働く ところです。
なので、両方とることで高い整腸作用が期待できます。
恵ヨーグルトは、ガセリ菌とビフィズス菌が最初から両方入っていますが、ヤクルトの場合は、ヤクルト(乳酸菌)+ミルミル(ビフィズス菌)を一緒に取るといいと言われています。
ちなみに自分は、砂糖が入っているのが苦手なのと、コストの面から、恵ヨーグルト派です。
腸内細菌は、小腸と大腸のどちらで効く菌なのか を意識すると世界が広がりますね。
マクロビと腸内細菌の関係
ここで、マクロビと腸内細菌の関係を考えてみたいと思います。
以前、マクロビは菜食が基本で、玄米が良いと紹介しましたが、まさにこの 野菜や玄米の食物繊維が腸内細菌の喜ぶ食事(エサ) になります。
なので、マクロビ生活はそのまま「腸活」につながります。
薬膳と腸内細菌の関係
薬膳には、気持ちが落ちている状態を「気虚」と言いますが、これは 腸内のセロトニンやドーパミンの量が減っている状態 ではないかと考えられます。
不思議なことに、脳内物質であるセロトニンやドーパミンのほとんどが腸にあり、腸のセロトニンの量が増えたり減ったりすると、連動して脳のセロトニンの量も増えたり減ったりする そうです。
日本人に近年増加している「うつ病」、つまり慢性的な気虚状態は、腸内環境と関係がある のかもしれません。
また、血が足りない「血虚」の状態についても、血を作るために必要な、ビタミンや葉酸は腸内細菌が作っている ため、腸内細菌と造血にも関係がある と言えます。
「マクロビ」にしても「薬膳」にしても、食事の健康法とは、結局のところ、腸にいい健康法、つまり、腸内細菌に良い健康法 なのかもしれませんね。
アレルギーと腸内細菌の関係
人間の構造は「ちくわ」と同じで、口から肛門まで空洞になっています。
なので、体の表面で起きていることは、ぐるっと回って、体の内部、つまり腸内環境とも関係がある言われています。
また、花粉症やアトピーなどのアレルギーは、免疫が低下して起きるのではなく、むしろ 免疫が過剰に反応してしまって起きる症状 です。
そのことから、免疫細胞をコントロールしているのが腸内細菌 なので、腸内環境を整えることでアレルギーにも効果がある と言われています。
腸内には、多種多様な細菌が生息しており、特に小腸から大腸にかけて、まるで植物が群生している「お花畑」のようにみえることから、『腸内フローラ』と呼ばれています。
お腹にお花畑って、なんてロマンチックなネーミング!だと思いますが、腸を大切にすることは、超大事(笑)ということで、今回の食事のお話を終わらせていただきたいと思います。
次回は、「呼吸」についてお話しようと思います。
自分の体の声を聞け「薬膳」の話。
前回は「食事」の健康法として、「マクロビオティック」を取り上げました。
今回は同様に有名な「薬膳」についてお話しします。
薬膳とは何か
まず、薬膳とはそもそも何かというと、
中医学(中国の伝統医学)の理論にのっとった食事法
と言えます。
中医学では、「医食同源」と言って、病気を食事で治す という考え方があります。
病気というのは体のバランスが崩れることによって生じるので、「中庸」
また、そのために必要な 食材の性質を知る ことが薬膳のポイントとなります。
これがまず基本になります。
そうなると、勘が鋭い人は気づくかと思いますが、
実は、
薬膳料理という特別な料理はない
と言うことです。
つまり、その人の状態によって、その時に必要とされる料理はすべて薬膳料理になる ということです。
そう、極端な話、雪山で凍えそうな時に、自分の気力を元気づけてくれるカップ拉麺は、その時には薬膳料理になるということです(笑)
なので、薬膳のポイントは2つあります。
- 食べ物の性質を知ること
- 自分の状態を知ること
食べ物の性質を知ること
薬膳は、中医学の五行思想に基づいているので、食べ物を五味、五性といって、味や性質で細かく分類していますが、最初は「体を温める食べ物」「体を冷やす食べ物」を覚えるのが良いと思います。
体を温める食べ物 は主に、
- 地面の下で育つ食べ物(根菜類など)
- 寒冷地や冬が旬の食べ物
になります。
体を冷やす食べ物 は主に、
- 地面の上で育つ食べ物(葉菜類など)
- 南国や夏が旬の食べ物
になります。また、体を冷やす食べ物でも、火を通したり、温めたりすると、「どちらでもない」中庸の食べ物 になったりします。
ちなみに、そばは体を温め、うどんは体を冷やします。また、コーヒーは体を冷やし、紅茶は体を温めます。
基本的に 体は冷やすより、温める方が健康にはいい ので、冷やす食べ物は温めて食べるのが良いです。
自分の状態を知ること
よく薬膳の本の最初の方に、気虚、血虚、気滞、瘀血など、「あなたはどのタイプ?」というのが書いてあるのを見たことがあると思います。
自分も「ん〜、どれも当てはまるなぁ」とか、「自分はそんなことはない!」と自分を正当化(笑)しようとしたりとかで、返って混乱したりします。(しかし、他人の状態はわかってしまうのが不思議です)
なので、あまり自分がどのタイプかは気にせずに、今、自分の体が何を欲しているのかという体の声を聞くことが大事 だと思います。
体を冷やしたいのか、体を温めたいのか、辛いものが欲しいのか、甘いものが欲しいのか、そもそも何も欲しがっていないのかなど、素直に体の声を聞くことが意外に正解 だったりします。
薬膳も奥が深いのですが、マクロビのように絶対菜食!みたいなこともなく、「肉も必要なら食べよし!」という結構、ゆるい考え方なので、マクロビで疲れてしまった人は是非どうぞという感じです(笑)
薬膳の最初の入門書として、オススメの本を紹介します。
知識ゼロからの薬膳入門──身近な食材で今日からできる「正しい薬膳」の基本
- 作者: 村上文崇
- 出版社/メーカー: 自由国民社
- 発売日: 2013/02/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
著者の村上さんは中国で勉強された漢方医の方で、漢方の本もとっても面白いので併せて紹介いたします。
また、食材辞典として量や見やすさからオススメなのが、
です。この方も中国に留学して学ばられた方です。
また、「もっと手軽に薬膳を!」と、自分みたいな怠け者(笑)にオススメなのが、薬膳の理論に基づいて配合された 野草茶、健康茶を日頃から飲む というのがあります。
オススメのお茶は以下になります。
創業以来64年、愛され続ける健康茶 えんめい茶 商品一覧ページ(カテゴリ)|えんめい茶本舗|和漢薬製品なら工場直営のえんめい茶本舗
茶匠が選ぶ『お茶』平泉藤原文化の遺産 百年茶-[株式会社清水園]
偶然ですが、どちらも長生きしそうな名前ですね(笑)
どちらも野草の産地として有名なのと、手頃な価格で手に入るお茶なので、「飲む薬膳」としてぜひ一度試してみるのも良いと思います。
以上、「マクロビ」「薬膳」と食事のお話をしてきましたが、次回は「食事」の最後の話として、「腸(ちょう)」について考えてみたいと思います。
日本生まれ、フランス育ち、健康そうな奴は大体友達な「マクロビオティック」の話。
健康には5つの要素があるという話を最初にしました。
そして、前回はその5つの要素のうち「運動」についてお話しました。
今回は、「食事」についてお話ししようと思います。
健康といえば、たいてい「体にいい食べ物」の話になりますが、どんな食べ物が体にいいのかという理論の話、ズバリ
をしようと思います。
マクロビオティックとは?
「マクロビ、マクロビ」と最近、よく耳にする方も多いと思いますが、簡単に言うと、菜食志向の食事 のことです。
提唱者は、桜沢如一(1893〜1966)さんという日本人の方で、どちらかというと留学先でもあったフランスで先に話題になり、日本に逆輸入 という形で日本に入ってきました。
どんな食事法かというと、まず、食べ物を「 体を引き締める陽の食べ物 」と、「体を緩める陰の食べ物 」に分け、その 極陽に塩、極陰に砂糖 を置き、食べ物を陰性の食べ物と陽性の食べ物に分けます。
また、大前提として、食べ物は、動物からではなく、植物から とります。
その理由は、肉食動物は草食動物を食べ、草食動物は植物を食べることから、最初から植物を食べれば良いという考えです。結局、どんな食べ物も太陽エネルギーが形を変えたものなので、植物は太陽エネルギーの缶詰 であると言えます。
肉というのは陽性の食べ物で、植物というのは陰性の食べ物になります。
植物だけだと陰性に偏ってしまうので、マクロビでは陽性の食べ物である「塩」が大事 になります。
また、陽性、陰性に偏りのないことが望ましいとするため、中性の食べ物である「玄米」も大事 な食べ物になります。
簡単に言うと、マクロビの真髄は「塩」と「玄米」と言っても過言ではないと思います。
マクロビについての概念的なことを最初に知るのにオススメの本を紹介します。桜沢さんの著書になります。
どんな塩がいいの?
では、どんな塩と玄米が言うかというと、まず、塩ですが「自然塩」に限ります。食卓塩ではダメです。あれは、塩というよりも塩化ナトリウムという化学物質になります。自然塩がいいのは「にがり」という ミネラル が含んでいるからです。それが生命を維持するためには大事になります。
また、マクロビは、身土不二(しんどふじ)と言って、その土地に住んでいる人は、その土地の食べ物を摂ることが良いという考えがあります。
ですので、自然塩でも、日本の近海で作られた塩 が日本人には良いとされます。
注意しなくていけないのが、一見、パッケージは日本の塩のようですが、原料となる塩はオーストラリアやメキシコの塩を使っているものがありますので、原料塩の表示をよく確認した方が良い です。
オススメの塩は、ズバリ、マクロビのために作られたと言っても過言ではない「海の精」になります。また、その創業者の方の本も良いのでオススメしておきます
どんな玄米がいいの?
次に、どんな玄米が良いかというと、純粋な玄米よりも発芽玄米がオススメ です。
その理由は、ただの玄米だと、玄米の持つフィチン酸のデトックス作用 により、体に必要な ミネラルまで排出 されてしまいます。
自分の周りにも、健康にいいと聞いて玄米にしたけど、あまり調子が良くないという友人がいました。きっと、この良くも悪くもこのデトックス作用が原因なのかなと思います。
なので、このフィチン酸の働きを抑えるためにも、一度、水に通して発芽させた発芽玄米の方が良いとされます。
また、発芽させると、酵素が活性化し、脳の疲れに良いとされる GABAが増える と同時に 栄養素がカラダに吸収されやすい 状態になります。
玄米によって排出されてしまうミネラルを補うためにも、ミネラルを大量に含んだ自然塩を一緒に摂るというマクロビの理論にも説得力が増します。
ちなみに自分は、スーパーでも手に入りやすく価格も手ごろなファンケルの発芽玄米を使っています。
また、玄米に不足しているアミノ酸を補う上で、米味噌ではなく豆味噌である「赤味噌」を一緒に摂るというのがマクロビ的に良いと言われています。
自然塩を使った発芽玄米の「玄米塩むすび」と「赤味噌のお味噌汁」が基本にして究極のマクロビ料理 だと自分は思っています!
しかし、これって実は、昔から日本人が食べている食事では?
と思う方もいるかと思いますが、そうです、マクロビとは、結局、昔から日本人が食べている日本食 のことだと思うのです。
マクロビというとあまりに、菜食、菜食、玄米、玄米と、あまりにストイックになり、かえって不健康な方もいるということを聞いたりしますが、まぁ、ここまで話してなんですが、昔からある日本の料理を誇りに大切にしましょうというのが、マクロビの話の結論であったりします(笑)
では、次回は、もう一つの食事理論である「薬膳」についてのお話をしようと思います。
「ゆる体操」と「野口体操」で身体の能力を引き出す!
前回は「健康」について、健康とは「体」のことだけではなく、既に「心」のことも含んでいる言葉であることをお話ししました。
また、健康には、「心の状態」「姿勢」「呼吸」「食事」「運動」の5つの要素のバランスが大事であるという話もしました。
今回は、5つの要素のうち「運動」についてお話します。
よく、健康のために「運動しましょう」という話を聞きます。
その運動の中には、スポーツのような激しいものから、散歩のようなゆったりとしたものも含まれますが、自分がオススメするのは「 体操 」になります。
そして、その体操とはズバリ
ゆる体操 と 野口体操
です。
ゆる体操とは?
ゆる体操とは、身体研究家でもあり、武術家でもある 高岡英夫 さんが提唱した体操です。
実際どんな体操かというと、「脱力」と「柔軟」を意識する体幹ストレッチみたいなものですが、それぞれの動きは、身体の構造や運動科学に基づいてしっかりと体系化されている のが特徴です。
なので、自分が今、身体のどこの部分で何をしているのかが把握しやすいです。
身体的なトレーニングをする上で、自分の体の動きや感覚を意識しながら行う というのは、上達をする上でも、効果を引き出す上でもとても大事 になります。
ゆる体操は、どの動きにも理論的な根拠があるので、本を読みながら自分で行うことも可能です。
ゆる体操の本はたくさん出ていますが、その中でも自分のオススメはこちらになります。
また、ゆる体操のベースになっている身体理論 についても知ることで、ゆる体操の効果も上がりますので、そちらのオススメ本もあげておきます。
あとは、全国に「ゆる体操」の教室がありますので、一度体験でもいいので、レッスンを受けてみるのがいいと思います。教室は高岡さんが主宰の「運動科学総合研究所」が行っています。
野口体操とは?
野口体操とは、体育教師であった 野口三千三(のぐち みちぞう)(1914〜1998)さんが提唱した体操です。
野口さんは東京藝術大学の先生でもあったので、その頃の教え子の方たちが、現在、野口体操の指導をされているようです。
この体操も「コンニャク体操」と言われているように「脱力」と「柔軟」が基本にはあるのですが、ゆる体操ほど体系化されてはおらず、運動科学というよりも 哲学や芸術的 な感じがします。
理論に関しては、野口先生が書かれた有名な著書がありますので、難しいですが一度読んでみることをお勧めします。
人間は固体でも液体でもなく、皮膚という袋に臓器が入っている流体 であるという視点に自分は衝撃を受けました。
動きに関しては、独学よりも教室で先生の動きを生で見て習った方がいい のですが、だんだんと野口体操を指導できる先生の数も少なくなってきています。
また、教えてくれる教室なども限られていますが、公式ホームページがあり、WEBレッスンのところで実際の動きの動画を見ることができます。
とりあえず、学べる機会があれば、最初はなんだかさっぱりわからないと思いますが、野口さんの著書を読みながら、1年ぐらい辛抱して続けてみるのがいいと思います。
自分はどちらも教室で習ってみたのですが、両方の体操に共通して言えるのは「脱力」と「柔軟」によって、体が本来持っている身体能力を引き出すという点 だと思いました。
例えると、怒られるかもしれませんが、ゆる体操は「ゆるゆる」、野口体操は「ぶらぶら」な印象です(笑)
また、自分は「ゆる体操」から初めて、「野口体操」に入りましたので、比較的スムーズにコツをつかむことができたと思います。
今から始める人は、体系化されている「ゆる」から入る、もしくは学べる機会が多い「ゆる」だけでもいいと思います。
自分も今は教室には通っておらず、場所や気分によって、どちらの体操をするかを使い分けて、「ゆるゆる」と「ぶらぶら」としています(笑)
以上、「運動」の話としてゆる体操と野口体操を紹介しました。
前回もお話ししましたが、健康法はあくまで、これが絶対ということはありません。
なぜなら、人によって体の大きさも、手の長さも足の長さも、体質も気質も違う からです。
なので、その人に合った健康法をすること、見つけることが大切であるというのが自分の考えです。(健康になるのであれば、お酒を飲んでもギャンブルをしても、その人の健康法になると思っています(笑))
では、次回は「食事」についてお話します。
食事だけではない、健康に必要な5つのこと。
健康といえば「食事」というイメージがありますが、「食事」は健康のひとつの要素 でしかありません。
最初に、そもそも「 健康とは何か 」ということを考えてみたいと思います。
健康とは心と体のこと。
「健康」という字は、もともと「 健体康心 」という言葉の略になります。
つまり、「健やかな体と、康らかな心」とあるように、最初から 心と体の両方の意味を含んだ言葉 なのです。
健康法というと、食事や運動の話題が多いですが、それはどちらかというと、体の側面だけについてなので、本当の意味での健康には不十分です。
結論から言うと、健康には 5つの要素 があります。
その5つとは、
- 心の状態
- 姿勢
- 呼吸
- 食事
- 運動
になります。
簡単に説明すると、心と体についてが「心の状態」と「運動」で、心と体をつなぐ真ん中に「呼吸」があります。
そして、やや心よりのところに「姿勢」があり、やや体よりのところに「食事」があります。
この5つの要素は、心から体のグラデーション、つまり 健康のグラデーション であり、5つの要素は、どれも 対等な関係 になります。
バランスの効果は崩れた時に現れる。
5つの要素のバランスを保つことが健康の秘訣ですが、このバランスが崩れると、健康ともいえないが、病気ともいえない状態である「
なので、健康とは常に、この 5つの要素のバランスを意識することが大事 になります。
そして、バランスを日頃から意識して保つことの効果というのは、実は、バランスが崩れた時に復元力(修正力)となって現れます。
つまり、大事に至らずに済むということです。
以上から、健康を「食事」や「運動」だけでカバーしようとするのは、バランスが悪いというのはわかっていただけたかと思います。
次回から、5つの要素を一つずつ説明していこうと思います。
健康についてのブログを開設します。
健康について研究してきたことを書こうと思います。
大きく分けて 二つの部分 からなります。
一つは、そもそも「 健康とは何か 」について最初にお話します。
もうひとつは、「 実践的な健康法 」について紹介します。
健康法については、あくまで 自分自身が体験したことの紹介 になりますので、それが唯一の方法ではなく、すでに 自分自身の健康法をお持ちの方は参考程度に、健康法について初めての方は、自分の 健康法を見つけるキッカケ にしていただけたらと思います。
健康法は人それぞれ だと思いますので、なかなか客観的に話をすることは難しいですが、もし、自分の研究してきたことで、一人でも参考になる人がいれば、書く価値があると思い書かせていただきます。
どうぞよろしくお願いします。
タワくん